家族の借金を調べる方法は?

家族の様子が何となくおかしい、よくわからない相手から電話や郵便物が届く、
……もしかして、どこからか借金しているのでは?

 

キャッシングのトラブルは本人だけでなく家族にとっても一大事です。
民法では、家族には返済義務は生じない、と定められているのですが、
実際はそう割り切るわけにもいかないですよね。

 

家族の借金を疑う女性

 

親や夫や妻など家族の借金を調べる方法はあるのでしょうか?

 

まず、キャッシングに関する情報は原則として本人以外には開示されないことが、法律で定められています。
そのため、どこに問い合わせる場合でも、「本人の委任状」というものが必要になります。

 

内容は、本人と代理人(今回の場合は情報開示を請求する家族)の住所氏名、家族を代理人に定めること、などでよいのですが、本人の直筆と実印が必要です。

 

情報開示請求は、借り入れ先がわかっている場合はその金融機関に、わからない場合は信用情報機関に、それぞれ郵送で行います。前述の

  • 「委任状」
  • 「開示申込書」(ホームページからダウンロードできます)
  • 「手数料」(小為替)
  • 「本人と代理人の身分証明書」
  • 「本人の印鑑証明書」(3ヵ月以内)

をそろえて各機関に郵送します。

 

身分証明書は運転免許証、住民基本台帳カード、保険証など、使えるものはいくつかありますので、
請求先のホームページで確認するとよいと思います。
その際、1点で有効なものと、2点必要なものがあるので、そこは注意してください。
また、特定の金融機関に情報開示請求をした場合は、上記の他に調査料を請求されることもあります。
信用情報機関は現在3つあります。

  1. 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  2. 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  3. 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

それぞれ得意分野があって、日本信用情報機構(JICC)は消費者金融と大手銀行、シー・アイ・シー(CIC)はクレジットカード会社、全国銀行個人信用情報センター(KSC)は全国の銀行(地方銀行含む)に関する情報を、メインに扱っています。親や夫や妻など家族の借金の借り入れ先が不明な場合はすべてに問い合わせをしてみましょう。

 

ここまで読んで「それって本人を問い詰めた方が早いんじゃないの?」と思った方もあると思いますが、家族であっても身内には具体的な借金の金額を言いたがらないという人はとても多いですし、多重債務の場合はどこからどのくらいの借り入れしているか、本人にもわからなくなっているケースもよくあるといいますから、情報開示は意義のあることといえるでしょう。

 

調査結果は郵送で届きます。本人宛ですので見落とさないようにしてください。

 

なお、もし、国民健康保険を滞納している。もしくは、滞納しそうという場合は、かなり注意が必要です。

  • 滞納後の差し押さえや裁判について
  • 国民健康保険を滞納したら保険証は?
  • 時効は何年?
  • 国保の分割での支払いについて

http://www.国民健康保険滞納.com/
詳細についてはこちらをどうぞ。

 

 

亡くなった家族に借金が! 対処法はこれ!

 

家族に借金があることを知って驚く女性

 

離れて暮らしていた父親が亡くなって、実家へ。葬儀の準備と遺品整理に追われるところへ、「親展」と書かれた1通の封書が届きました。開けてみるとびっくり、消費者金融からの督促状ではありませんか!

 

……まるでドラマの1シーンのようですが、このように、親や夫や妻など家族が亡くなってみたら借金が発覚したというケースは、実はけっこう多いのです。そんなときはどうすればよいのか、時系列でまとめてみました。

①まずは落ち着く 借金の返済義務は、基本的に借り入れをした本人にだけ生じることが、民法に定められています。これは家族であっても同じですから、まずは落ち着いても大丈夫です。

 

督促が気になるなら、業者に電話をして本人が亡くなったことを伝え、少し対応を待ってもらうとよいでしょう。

②債務調査 キャッシングを周りに黙っている人は、数社から借り入れをしているケースが多いです。どこからどのくらい借りているか把握しましょう。信用情報機関に問い合わせると情報公開してもらえます。情報機関は3社ありますが(JICC、CIC、KSC)、それぞれ扱っている情報が違うので、3社に問い合わせると確実です。

 

情報開示請求は本人しかできない、というのが原則ですが、本人死亡時は配偶者や本人の親、子などの家族も請求ができるようです。

③借り入れ先に連絡してみる 大手の金融機関では、契約者本人が死亡した場合、その時点でローンは貸し倒れとして処理してしまうこともあるようです。そうなると、このあとの手続きは不要ですから、借り入れ先に本人の死亡を通知して対応を聞いてみてもよいと思います。
④払うか、払わないか 未返済の借金への対応は、3つの選択肢があります。まず普通の「遺産相続」。遺産を相続するのと一緒に、借金返済の義務も負います。そして「相続放棄」。遺産を放棄する代わりに借金は棒引きになります。最後は「限定承認」。これは、とりあえず遺産相続をして、その、遺産の範囲で返済を行っていく方法です。
⑤相続放棄・限定承認の場合 相続する遺産があることがわかってから、3ヵ月以内に家庭裁判所で手続きを行います。手続きは相続人ではなく被相続人、つまり、亡くなった家族が住んでいた自治体の家庭裁判所で手続きする点に注意しましょう。

 

また、放棄された相続権は次の権利者(親、兄弟姉妹など)にまわされます。
相続権を持つ人全員で話し合っておくと、無用なトラブルを避けることができます。

 

 

家族に返済義務が生じるのは、どんなとき?

キャッシングで多くの人が不安に思うのは、「返済が滞ったとき、家族が巻き込まれるのではないか」ということです。家族の借金を背負わされるのも、逆に背負わせてしまうのも、どちらもいやですよね。

 

キャッシングで家族に返済義務が生じるのを不安に思う女性

 

民法によれば、債務者が返済不能になった場合でも、親や夫や妻など、その家族に支払い義務が生じることはありません。
もしもたちの悪い取立てがきても、民法を楯に拒否してもよいのです。ただ、いくつか例外も存在します。

①連帯保証人・連帯債務者になっている いずれも債務者の返済を保障する立場ですが、連帯債務者の方が責任が重く、債務者と同等の返済義務を負います。連帯保証人の方は義務が生じるのは返済が滞った場合のみです。
②返済に応じた場合 連帯保証人・連帯債務者になるには、本人が同意し、自著の署名をするなど正式な手続きが必要ですから、知らない間に保証人になっていた、ということはないはずなのですが、保証人宛の督促を受け取った、というケースは報告されています。

 

このとき、1度でも支払ってしまうと、同意したとみなされ、保証人として返済義務が発生してしまいます。冒頭で述べたように本人以外には基本的に家族でも借金の返済義務はないのですから、覚えのない督促には応じず、事実を確認して、弁護士などに相談しましょう。

③遺産相続 人が亡くなると遺族に遺産が相続されます。このとき、相続人には財産と一緒に債務も相続されることが民法で決まっています。

 

遺産を相続すれば返済義務が生じます。借金を負いたくない場合は、相続放棄の手続きを行います。手続きは借金の存在を知った日から3ヵ月間です。

④放棄された相続が回ってきた これはちょっと変則的なケースですが、意外とあるのではないかと思います。財産の相続権には優先順位があります。常に相続権を持つのは故人の配偶者、そして子供→親→兄弟姉妹の順になります。

では、③のように相続が放棄された場合ですが、そうなると、次の相続順位の人に財産と借金の相続がまわってくるという仕組みになっています。普段のつきあいが薄いと借金のことは知らない場合もありますから、いきなり督促がくるとびっくりしますよね。でもこれも、③のケースと同様に相続放棄してしまえば問題はありません。